がんの時代に生きる

がんの時代に生きる

 世界有数のがん大国・日本。生涯でがんに罹患(りかん)する確率は、男性65%(約3人に2人)、女性50.2%(2人に1人)に上ります。

 がんは怖い病気だと言われていますが、生涯でがんによって死亡する確率は、男性26.7%(4人に1人)、女性17.9%(6人に1人)と言われています。

 がんと診断されてからの生存率は、部位別で大きく異なり、前立腺がんで99.1%、乳がんで92.3%とかなり高い割合で、批判を承知で言わせていただければ、そう怖い病気ではないのです。ところがすい臓がんは8.5%で、生存率はよくありません。

 がんはさまざまな要因によって発症していると考えられており、その中には予防できるものもあります。

 日本人では、生活習慣や感染が原因でがんになったと考えられているのが、男性で43.4%女性で25.3%。そのうち、大きな原因は、喫煙(男23.6%、女4.0%)と感染(男18.1%、女14.7%)で、その他のものは比較的小さいと言えます。

喫煙

 これまでの研究から、たばこが肺がんをはじめとするさまざまながんの原因となることが、科学的に明らかにされています。

がんを予防するためには、たばこを吸わないことが最も効果的と言えるでしょう。現在たばこを吸っている人も、禁煙することによってがんのリスクを下げることができるのです。

たばこを吸うことで、本人だけでなく、近くにいる吸わない人にも健康被害を引き起こすのです。

感染

 感染は、日本人のがんの原因の約20%を占めると推計されています。女性で1番、男性でも2番目に多いのが「感染」です。

 感染の内容として、B型やC型の肝炎ウィルスによる肝がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がん、ヘリコバクター・ピロリ(H.pylori)による胃がんなどがその大半を占めています。

 いずれの場合も、感染したら必ずがんになるわけではありません。それぞれの感染の状況に応じた対策をとることで、がんを防ぐことにつながります。

飲酒

 飲酒は口腔(こうくう)、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、食堂、大腸、肝臓(かんぞう)、乳房のがんのリスクを上げるとされています。喫煙者が飲酒をすると、食道がんやがん全体の発症リスクはさらに高くなること(交互作用)がわかっています。

 日本人男性を対象とした研究から、1日当たりの平均アルコール摂取量が、純エタノール量換算で23g未満の人に比べ、46g以上の場合で40%程度、69g以上で60%程度、がんになるリスクが高くなることがわかりました。

 飲酒量の目安(純エタノール量換算で23g程度)

・日本酒・・1合

・ビール大瓶・・1本

・焼酎・・原液で1合の2/3

・ウィスキー・・ダブル1杯

・ワイン・・グラス2杯程度

 

 下記日本人におけるがんの要因の主なものをつぶしていけば、がんのリスクが少なくなるということです。

 

 つまり、①禁煙をする、②飲酒しない(節酒する)、③食生活を見直す、④身体を動かす、⑤適正体重を維持する、の改善可能な生活習慣に、⑥感染の検査を受けて早めに見つける、を加えて、積極的な予防をすることで、自身のがんになるリスクを低くしていくことが可能になるのです。

 感染ではないですが、がんにかかっていることを早めに見つけることが必要であると言えます。例え可能性が低かったとしても、定期的に成人病検診や線虫N-NOSE※で見つけることが、命を守ることにつながると言えます。

※線虫N-NOSE:民間機関による検査

(2023/11/02)

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